第74回第2言語習得研究会の発表者募集

みなさま

次回(第74回)の第2言語習得研究会(関東)の日程をお知らせいたします。
同時に、次回の研究会での発表者を募集しております。

第74回第2言語習得研究会(関東)の日程;
次回は2010年6月19日(土)です。
午後1時半(発表者3名の場合)、または2時(発表者2名の場合)からお茶の水女子大学にて予定しております。
詳細につきましては、後日改めてご案内申し上げます。

発表者募集;
発表は、会員・非会員を問いません。
但し、発表希望多数の場合は、会員を優先させていただきます。
発表をご希望の方は下記の項目を記載したものをE-mailで事務局宛にお送りください(5月22日締切)。
こちらから折り返しご連絡いたします。 
(1)発表題目(簡単な内容説明400字以内を添える)
(2)氏名
(3)所属(大学、日本語学校、研究所名など)
(4)職名(非常勤講師、大学院生など)
(5)連絡先(E-mail、電話番号、ありましたらFAX番号)

ご応募、お待ちしております。

第2回読書会(2010年5月15日)

3月から始まったSLA読書会の第二回を以下の日程で開催します。
参加ご希望の方は、メールでご連絡ください。

日時:5月15日(土)午後1時から3時ごろまで
場所:お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科棟4階405号室 

アクセスマップ
http://www.ocha.ac.jp/common/image/access_map2.jpg

建物は、こちらのキャンパスマップの16番の建物です。
http://www.ocha.ac.jp/access/campusmap_l.html 

(土曜日は、正門(東門)しか開いていませんので、最寄り駅は丸の内線の茗荷谷駅になります。)

論文:Luk Z. & Shirai Y. (2009)Is the acquisition order of grammatical
morphemes imperviousto L1 knowledge? Evidence from the acquisition of
plural -s,articles, and possessive's (Review Article).
Language Learning, 59, 721-754.
(「母語に関わらない」習得順序、ということに疑問を投げかけた論文です)

参加費:必要に応じて資料コピー代実費
申し込み先&連絡先:麗澤大学 大関浩美 hoozeki[a]reitaku-u.ac.jp
※[a]を@に直してお送りください
論文は、原則としてご自身で入手してください。
入手が難しい場合、ご相談ください。

前回同様、どなたでもご参加いただけますが、各自必ず読んで参加してくださるよう、お願いいたします。
1回2時間程度で、毎回1本の論文を読みますので、全員が読んでいることを前提に、論文全体をまとめたあと、疑問点などについてディスカッションという形で進めていきます。
ご参加をお待ちしております。
麗澤大学外国語学部 大関浩美

第73回第2言語習得研究会(2010年4月17日)

会員の皆様

※重複して受け取られた方はご容赦ください
第73回第2言語習得研究会のご案内をお送りいたします。

………………………………………………………
◆日時; 2010年4月17日(土)午後13時30分からを予定しております(開場は13時となります)。
◆場所; お茶の水女子大学文教2号館302教室
*大学まで;http://www.ocha.ac.jp/common/image/access_map2.jpg
土曜のため、正門(東門)しか開いていません。正門は春日通り沿いですので、最寄り駅は丸の内線の茗荷谷駅になります。
*学内マップ;http://www.ocha.ac.jp/access/campusmap_l.html
正門(東門)から入って一番遠い11番の建物です。
◆研究会参加について:
参加への事前予約等はございません。
2010年度初回ですので、当日、受付にて年会費(2000円)をお納めいただきますようお願いいたします。
非会員の方も同様にお納めいただき、入会していただきますようお願いいたします。

◆講演
  「第二言語習得研究における機能主義の可能性」
  木山三佳(キヤマ ミカ) 明海大学外国語学部日本語学科
【要旨】
機能主義とは、学習者が表そうとしている機能に注目しない限り中間言語を明確に解釈できないと考え、産出に現れた学習者の意味を形成する試みを記述するものである。これまでの研究成果は、第一言語の発達や第二言語の文法体系や語用論的側面の発達など、初期段階の自然習得環境にある学習者を対象としたものに集中している。そこで、中級以降の教室習得学習者を対象とした接続助詞の研究を例として第二言語習得研究における機能主義の可能性を考える。

◆研究発表
1.「タイ人児童の来日3・4年目の学習作文について―物語文と説明文における日本人児童との比較」
 細野尚子(ホソノ ナオコ) 横浜国立大学大学院 教育研究科言語文化系 専攻日本語 修了生
【要旨】
 来日3~4年目の小学3~4年生のタイ人児童と同じ在籍学級の日本人児童38名の1年間にわたる4つの学習作文を取り上げ、書かれた作文の総形態素、教科書からの引用率、文の複雑さ、誤用を日本人児童と比較した。引用率において、来日3年目の説明文についての学習作文は、教科書からの引用がほぼ半分の日本人児童の約2倍の量であった。また、日本人児童であっても、説明文は物語文より高い引用率であった。引用は、自分の言いたいことや書きたいことを表現する一つのスキルであることが分かった。文の複雑さを従属節と並列節の数で比較したが、違いは見られなかった。誤用について、外国人児童の場合、助詞は脱落と文法的な間違いが多く、動詞や名詞の間違いは、ひらがなによる脱字によるものが多かった。さらに、文と文をつなぐ接続表現を外国人児童の作文と発話より調べた。接続語は4年目の作文で現れ、話しことばで多く使われているものが書きことばの中で出現することが分かった。

2.「中国人日本語学習者における日本語の受身文の学習の理解度に関する研究」
曹琳琳(ソウ リンリン) お茶の水女子大学大学院科目履修生
【要旨】
 本研究では、日本語能力が異なる中国人学習者を対象に、日本語の受身文の4種類について、文の構造の理解度と、学習者と日本語母語話者の具体的な場面・状況における使用の傾向を調査した。調査資料は文法タスクと4コマ漫画による文産出テストである。その結果、以下のことが明らかになった。(1)文の構造の理解度について、受身文の4種類のうち、日本語能力による差が見られなかったのは「有生物直接受身」であった。一方、日本語能力による差が見られ、そして日本語能力に応じて理解度が高まっているのは「非持ち主間接受身」であった。(2)具体的な場面・状況における受身文の4種類の使用の傾向は、日本語能力によって異なり、それぞれ日本語母語話者と類似あるいは相違した傾向が見られた。特に注目すべきは「非持ち主間接受身」について、どのレベルの学習者も日本語母語話者より多く使用している点である。

ご来場お待ちします。

第2言語習得研究会(関東地区)
事務局:鄭在喜
http://jsl2.li.ocha.ac.jp/SLAken/sla.html
e-mail: sla[a]cc.ocha.ac.jp
※[a]を@に直してお送りください

第2言語習得研究会(関東)とは

第2言語習得研究会(関東地区)

1.設立の趣旨
本研究会の設立は1993年、第2言語あるいは中間言語とも呼ばれる学習者言語を解明することで、言語学習・言語教育に寄与することを目的として設立されました。学習者言語の中でも、特に、第2言語としての日本語に焦点を当て、その研究を押し進め、その成果を日本語教育の現場に還元することを目的としています。学習者言語は常に可変的ですし、母語の影響も受けます。目標言語の特質の中には習得が困難なものもあります。また、学習者間の母語の違いにもかかわらず、共通した習得過程も観察されます。そのような学習者言語の諸相を明らかにし、現場の教師の方と共に、実践への応用のあり方を考える場が本研究会です。多くの方のご参加を期待しています。

2.活動予定
2月、4月、6月、10月の、原則として第3土曜日の1時半又は2時から、お茶の水女子大学他にて、研究会を開催いたします。1回2名から3名の発表者を予定しております。発表の申し込みは、研究会の1ヶ月前までに、事務局にご連絡ください。ビジターの発表も歓迎しております。ただし、発表希望者多数の場合は、会員を優先させていただきます。

3.第二言語習得研究会全国大会
本研究会は、全国組織である第二言語習得研究会の関東地区の研究会です。第二言語習得研究会では、毎年12月に全国大会を行なっております。開催日時、場所などについては、第二言語習得研究会のHP(http://jsl.li.ocha.ac.jp/jasla/)をご覧ください。

4.ジャーナル
本研究会の全国組織である第二言語習得研究会では、研究会誌『第二言語としての日本語の習得研究(Acquisition of Japanese as a Second Language)』を発行しています。1997年7月に創刊号が発行され、現在第12号まで出ています。投稿方法の詳細については第二言語習得研究会のHP(http://jsl.li.ocha.ac.jp/jasla/)をご覧ください。なお、ジャーナルは会員の方に2号、3号、4号を特別割引価格にてお分けしております。ご希望の方は事務局までお申し付けください。5号以降は「にほんごの凡人社」(http://www.bonjinsha.com/)にて販売中です。

5.規 約
第1条 本会は、第2言語習得研究会(関東地区)と称し、事務局をお茶の水女子大学大学院森山新研究室に置く。
第2条 本会は、第2言語習得研究の推進、ならび会員相互の連携を図ることを目的とする。
第3条 本会は、次の事業を行う。
1. 研究会の開催。
2. その他、本会において有意義と認められた事項。
第4条 本会は、第2言語習得の研究に携わる研究者及びそれを志す者、ならびに第2言語教育に携わる者を以って会員とする。
第5条 本会には、次の役員を置く。
1. 代表 1名
2. 運営委員 5名前後
第6条 本会の会議は、総会及び運営委員会とする。総会は年1回開催し、会務・会計の報告及び重要事項の決議を行う。
第7条 第3条に述べる事業遂行の為、必要に応じ会費を徴収することができる。但し、会費、その他の収支決算は、総会に於いて報告するものとする。
第8条 本規約の変更は、総会の決議による。
附則 本会則は平成11年7月3日から施行する。
改定 平成15年4月1日
平成21年6月20日
平成22年2月15日

6.発表の申し込み
本研究会では、以下の要領で発表を募集しております。
発表資格: 会員、非会員を問わず、受け付けております。但し、発表希望者多数の場合は、会員を優先させていただきます。
発表内容: 第2言語習得に関連する内容で、未発表のものに限ります。
発表時間: 原則として、質疑応答の時間も含め、1件あたり40分ぐらいです。
応募要領:
(1)発表題目(簡単な内容説明を添える)
(2)氏名
(3)所属(大学、日本語学校、研究所名など)
(4)職名(非常勤講師、学生など)
(5)連絡先(住所および電話番号、できればFAX番号とE-mailアドレスも)
上記を記載したものを、FAXあるいはE-mailで事務局宛てにお送りください。
申し込まれた方には、こちらから折り返しご連絡いたします。
申込締切: 希望する発表日の1ヵ月前までにお申し込みください。研究会は、原則として2月、4月、6月、10月の第3土曜日に開催されます。正確な日程は事務局までお問い合わせください。
レジュメ: 発表者は、研究会の3日前(必着)にレジュメを事務局にお送りください。
応 募 先: sla[a]cc.ocha.ac.jp [a]を@に変更してください。
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
お茶の水女子大学大学院 森山新研究室内 第2言語習得研究会事務局
TEL: 03-5978-5214 FAX:03-5978-5211
疑問の点は、事務局までお問い合わせください。

7.入会について
入会資格:第2言語習得(日本語教育)に関心をお持ちの方。
会費  :年会費2000円(但し運営委員は4000円)
※ただし、開催回数を考慮して、10月以降は1000円(運営委員は2000円)とする。

入会受付:入会は、研究会の当日に受け付けております。
交通:有楽町線 護国寺駅より徒歩約8分
丸の内線 茗荷谷駅より徒歩約8分

第2言語習得研究会(関東地区)
事務局:
お茶の水女子大学大学院
森山新研究室
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
TEL: 03-5978-5214 FAX:03-5978-5211
E-mail: sla@cc.ocha.ac.jp

8.過去の研究会
http://mywiki.jp/slakanto/kenkyukai/

9.第二言語習得研究会(JASLA)
http://jsl.li.ocha.ac.jp/jasla/